茅ヶ崎、辻堂、藤沢｜湘南リウマチ膠原病内科

花粉症で感じる「だるい」症状とは？

花粉症は、鼻水やくしゃみ、目のかゆみといった症状が代表的ですが、多くの人が「体がだるい」「疲れやすい」といった全身の倦怠感を訴えます。この「だるさ」は、花粉症そのものや、アレルギー反応による体内の変化、睡眠不足などが原因とされています。本記事では、花粉症で感じるだるさの原因と、日常生活でできる対策について詳しく解説します。

花粉症でだるさを感じる原因

アレルギー反応による免疫の過剰反応

花粉症は、免疫システムが花粉を「異物」として認識し、それを排除しようとすることで症状が現れます。この過剰な免疫反応は、体にストレスを与え、だるさや疲労感を引き起こします。

ヒスタミンの影響

アレルギー反応に伴い放出されるヒスタミンは、鼻づまりやかゆみを引き起こすだけでなく、全身の倦怠感や集中力の低下にも影響します。特に、長時間続くアレルギー反応は、だるさを感じやすくします。

睡眠不足や疲労

花粉症による鼻づまりやかゆみで睡眠の質が低下し、疲れが取れにくい状態が続くと、体が慢性的にだるくなります。また、日中のパフォーマンス低下にもつながります。

花粉症によるだるさの対策方法

適切な薬の使用

抗ヒスタミン薬を使用することで、アレルギー症状を軽減し、だるさの元となるヒスタミンの影響を抑えることができます。ただし、第一世代の抗ヒスタミン薬は眠気を引き起こす場合があるため、第二世代の薬を選ぶことをおすすめします。

室内環境の改善

花粉が入り込みにくい環境を整えることが重要です。空気清浄機の使用や定期的な換気、布団やカーテンの掃除を徹底することで、花粉症状の軽減につながります。

睡眠の質を高める工夫

就寝前に鼻づまりを解消するスプレーを使用したり、加湿器で適切な湿度を保つことで、睡眠の質を向上させることができます。また、夜更かしを避け、規則正しい生活リズムを意識しましょう。

花粉症によるだるさを軽減する生活習慣

抗炎症作用のある食事

オメガ3脂肪酸を含む青魚や、抗酸化作用のある野菜（ほうれん草、トマトなど）を積極的に摂ることで、炎症反応を抑える効果が期待できます。また、腸内環境を整える発酵食品（ヨーグルトや納豆）もおすすめです。

軽い運動の実践

ウォーキングやストレッチなど、体に負担の少ない運動を日常生活に取り入れることで、血行が促進され、だるさが軽減されます。

ストレス管理

ストレスはアレルギー症状を悪化させる要因となります。リラクゼーションや趣味の時間を確保し、心身のリフレッシュを心がけましょう。

花粉症のだるさに関するよくある質問

だるさが強い場合、病院に行くべきですか？

花粉症の症状が市販薬では改善しない、または日常生活に支障をきたしている場合は、専門医を受診することをおすすめします。医師の指導のもと、適切な治療を受けることで症状が軽減します。

抗ヒスタミン薬で眠気が強くなるのですが、どうすればいいですか？

第二世代の抗ヒスタミン薬は眠気の副作用が少ないため、そちらを試すことを検討してください。また、服用時間を夜にずらすことで、日中の眠気を抑えることが可能です。

サプリメントでだるさを軽減できますか？

ビタミンCやD、亜鉛を含むサプリメントは免疫機能をサポートし、症状の軽減に役立つ場合があります。ただし、過剰摂取を避け、必要に応じて医師に相談しましょう。

まとめ

花粉症によるだるさは、アレルギー反応や生活習慣の影響で起こりますが、適切な対策を取ることで軽減することが可能です。薬の使用や生活環境の改善、健康的な食事や運動を通じて、快適な日常生活を取り戻しましょう。花粉症の症状が長引く場合や重い場合は、医師の診断を受けることを検討してください。

執筆者兼監修者プロフィール

湘南リウマチ膠原病内科

院長　上原 武晃

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